後立山南部(長野) 爺ヶ岳(2669.9m) 2019年8月21日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 1:29 柏原新道登山口−−4:13 種池山荘−−5:02 爺ヶ岳中峰 5:31−−5:46 爺ヶ岳南峰−−(雷鳥観察に合計17分)−−6:27 種池山荘−−8:06 柏原新道登山口

場所長野県大町市/富山県中新川郡立山町
年月日2019年8月21 日帰り
天候曇時々小雨
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場登山口前に駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れれば大展望。今回はガスで展望皆無
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コメント高気圧の谷間の前線の影響で悪天続きだが、体力維持のため多少マシな水曜日に爺ヶ岳を往復。前線が近くにあるため展望は期待できず雨の確率も高かったが、ガスられたが雨具は不要だった。お盆休み明けの悪天の平日のため登山者は僅かだった




柏原新道前駐車場 大町の夜景
標高が低い場所では月も見えていた 路面が雨に濡れた扇沢駅
種池山荘。宿泊者は少ないようだ 爺ヶ岳へ登っているとガスの中へ
鹿島槍も雲の中 爺ヶ岳中峰山頂。無人
爺ヶ岳中峰直下から見た西側の展望。一瞬のガスの切れ目で撮影
立山、剱岳は見えないが、手前の黒部別山〜坊主山の稜線は見えた
山頂の気温は+9℃。風が強く寒かった 爺ヶ岳南峰山頂。ここも無人
南峰直下で1羽の雷鳥出現 ほぼ登山道上をうろついていた
もう少し下った箇所では2羽の雷鳥 1羽をズームアップ
この時点では種池山荘はまだ雲の下 剱岳方面に虹の欠片発見! 点状に日差しがあるようだ
南峰から下る途中で見た西側の展望。蓮華岳、針ノ木岳はずっと雲がかかったままだった
種池山荘東のお花畑はもう終わり 種池山荘前
種池山荘から扇沢方向を見る コバイケイソウは紅葉を始めている
ガレ沢 標高約2100mから見た種池山荘。もうガスの中
登山口横の扇沢で水浴び 長野では野生猪の豚コレラ流行中
柏原新道登山口到着
トウヤクリンドウ。かなり増えた ウラシマツツジ。真っ先に紅葉
ミヤマコゴメグサはしおれていた コマクサは期間が長い
ヤマハハコ クロウズコ。食べられる実
ミヤマアキノキリンソウ たぶんミヤマリンドウ。かなり小さい
ハクサンフウロも最終盤 ウサギギクも最終盤
シモツケソウ ミソガワソウ
ヨツバシオガマ。ガレ沢のみ咲き残っている たぶんハナチダケサシ
オヤマリンドウ シラビソの実。結構デカい
ツルリンドウ カライトソウっぽいが自信なし
オオカニコウモリ。カニコウモリと微妙に違いあり ハクサンオミナエシ
ツルアリドオシ
オオバギボウシ ゴマナかなぁ


・秋雨のはしりなのか、今週は太平洋高気圧の勢力が弱まって本州付近はオホーツク海高気圧との境界に当たり、前線が伸びて天気が悪い日が続いている。火曜日に寒冷前線が本州を南下、水曜日は多少はマシな予報なので体力維持で出かけることにした。

・予報がマシとは言っても本州に前線が停滞し、長野では南ほど悪そうな気圧配置。ネットの予報を見ると1件だけは曇りや晴で雨が降らない予報だが他の2件はかなり悪く、日の出前ならどうにか降らないが朝7時以降は降りそうな気配。下界の雨はお昼以降の予報だが、前線が近いので山の上はガスの中の可能性が高そう。天気が期待できるなら鹿島槍でもと思っていたが、ガスで視界無しのリスクを考慮して楽に登れる爺ヶ岳とした。

・長野でも夕方には強い夕立があり気温が低下。山はガスに隠れて見えないだろうと思っていたが、意外にも大町では雲に隙間があり青空も。扇沢をぐるっと囲む稜線の一部が見えて、もしかしたら明日の天気はいいのでは?と思わせるほど。柏原新道入口反対側の駐車場には空きあり。対岸の広い駐車場はガラガラ。

・天気がいいと思わせたのは夜の早い時間のみで、その後は雨が車の屋根を叩いた。ただしずっと降っているわけではなく月明かりが見えることもあり、不安定な天候らしい。

・予報では午前の早いうちから雨の可能性があるため、いつものように山頂に日の出の時刻に到着するよう1時半に出発。雨は降っていないが残念ながら星は見えず。気温は+14℃なので涼しい方。今回はしっかりと雨対策を考慮し、いつもより荷物が増えて小さなアタックザックはパンパンに膨らんでいた。日焼けの心配は無さそうなので麦わら帽子は無し。

・しばらくは雲の下で遠望が利き、大町の夜景や扇沢駅の光が見えた。稜線は雲がかかったままのようだが、扇沢を含む下界は時々雲が切れてまぶしい月の光が。でも雲の流れが速く、月はすぐに雲に隠れてはまた出てくる。稜線の風が強そうだ。「てんくら」では西の風が平均風速10mほどだったが、本当にそれくらいありそう。

・樹林帯を登っているときに、雨粒が葉を叩く音が。大降りではなく小雨程度らしく、樹林帯だと地面まで雨は落ちてこないので雨具不要で歩けた。先週より気温が下がっているとはいえ、体を動かすと汗が出るので雨具不要は助かる。

・下界の光の影響か、真っ暗な時間帯でも稜線が雲に覆われているのがはっきりと分かる。この分だと展望は全く期待できないようだが、体力作りが目的なのでこのまま進む。まだ時刻が早いこともあり種池山荘の光は見えず、小屋がガスの下かどうかは不明。

・高度が上がり木の高さが低くなると時折風が吹き抜ける。まだ風の強さは大したことがなく連続することもないが、はたして稜線はどうだろうか。

・まだ真っ暗な中で種池山荘に到着。幸い、小屋にはガスはかかっていないが、上空に星は見えない。小屋の前も無人。僅かに東の空は明るくなり始めたようで爺ヶ岳南峰のシルエットが見えるが、山頂は雲の中に入っていた。まだここは風は弱く、半袖半ズボンのまま進む。

・小屋東側のお花畑は完全に花はおしまい。もうチングルマやコバイケイソウの咲き残りは皆無。明るくなった帰りに見たら、ミヤマアキノキリンソウ、ヤマハハコ、リンドウがメインで、完全に花は秋モード。

・稜線に出ると西寄りの風が強く体感温度が下がったこと、風に流されて時折小雨が横から降ってくるのでゴアの上着を着た。ただし雨を防ぐというより防寒の意味合いが強かった。稜線上にはライトの光は皆無であった。

・爺ヶ岳南峰直下付近からガスの層に突入。しかしずっとガスがかかったままではなく切れることがあり、そのタイミングで周囲が見えた。残念ながら鹿島槍は山頂付近は雲の中で、立山、剱岳も分厚い雲の中。それでも黒部川沿いの標高2500m以下は雲の下で、明るくなってからは黒部別山や仙人山、坊主山は見えていた。

・往路は南峰をパスして中峰へ。山頂はガスの中で展望は無く、短時間だけガスが切れたタイミングで写真撮影。風は西北西でかなり強くガスはそちらから流れてくるが、それとは別に安曇野側からもガスが上がり、流れてくるガスが切れても大町方面は全く見えなかった。南側はかろうじて見える瞬間があったが、雨が降っているようで煙っていた。どうも悪い方の天気予報が当たったようだ。

・風が避けられる東側で防寒着を着こんで飯を食って休憩。この間に山頂に来た人は皆無。時々雨粒が大きくなるが降り続けることはなく、どうにか曇りベースで推移。

・山頂ではトウヤクリンドウが目立った。1週間前には全く見られなかった。他の花はもう完全におしまいで、ウラシマツツジの真っ赤な紅葉が始まっていた。鞍部付近のコマクサはまだ咲いていて、コマクサの花の長さは驚異的。

・帰りに南峰に立ち寄ったがこれまた無人。こちらもガスって展望無し。

・南峰から下り始めてすぐに1羽の雷鳥が登山道上に登場。目立たず鳴かない雷鳥も登山道にいれば発見は容易で、じっくりと写真撮影した。標高2580m付近では2羽の雷鳥を発見。やはりガスっているときは雷鳥出現の確率が高い。ここまで来て登りの登山者とすれ違うようになるが、数は少ない。

・立山方面では雨が降っているようで、雲間から僅かに差している直射日光でごく短い虹が出ていた。往路では見えていた南の安曇野や松本方面にも雲がかかるようになり、やはり時間経過と共に天気は下り坂のようだ。雨粒が時々落ちてくるが長続きはせず、ゴアは強風による防寒のために着たまま。

・種池山荘前近くではミヤマリンドウらしき丈の低いリンドウが上を向いていた。日光が差していないので花が開いておらず、細かな種類の同定はできなかった。ハクサンフウロ、ウサギギクはぎりぎりまだ残っているが来週にはおしまいだろう。小屋の前には2名の登山者のみ。

・下山時にすれ違った登山者は計10名程度。さすがに平日&この天気&明日以降も雨気味の予報なので少ない。雲は徐々に下がり、樹林の隙間から見上げる種池山荘もガスに覆われてしまった。下山時も断続的に弱い雨が落ちているが、すぐに樹林帯に入るので雨具は不要で、体が温まってからはいつもの半袖半ズボン姿に変身。小屋から下ると南斜面に入り、稜線が風をブロックするので静か。

・下山は花を観察しながらだったが、ハクサンオミナエシが増えていた。今回気付いたが、カニコウモリに似ているが葉の形状や花の付き方が微妙に異なるオオカニコウモリが結構あった。前に歩いた時にも花の付き方がちょっと違うなぁと感じではいたが、帰ってからネットで調べたらオオカニコウモリという別の種類があることが分かった。多くの高山植物で似た種類があるのがやっかい。

・途中から見える扇沢の有料駐車場はガラガラ。でも無料駐車場は意外と入っているように見えた。でも扇沢駅前入口に人影はほぼ見えず。お盆休みの大混雑が嘘のようだ。

・登山口に出て扇沢に下って水浴び。今日は日差しが無く下山でもさほど汗をかかなかったが全くかかなかったわけではなく、濡れタオルで全身を拭うとすっきりできた。対岸の広い駐車場はガラガラで、登山口の登山指導所には人は入っていなかった。もしかしたらもう開設期間が終了し、週末の日中でも人が詰めないかも。

・駐車場の車は出発時と同じで空き無し。たぶん出発も下山も今日は私がトップだったのだろう。駐車場でも小雨模様で涼しかった。

 

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